意拳の創始者王薌齋は生前、天人合一の方法を大分具体的に説明していました。王薌齋の説明の素晴らしいところは、概念を教えるだけでなく実際に身体で宇宙と一体になる感覚を出す方法を教えている事です。天人合一の方法を站樁(タントウ)をする時の意念活動の一つとして天人合一活動と呼んでいました

仏教の瞑想も武術に役立つものがあります。 仏教の瞑想は大きく分けて３種類あります。 1種類目がサマタ瞑想です。この瞑想は静かに座り、 目を閉じて一つのものに意識を集中させます。 一般的に自分の呼吸を数えたり、耳に入って来る音に意識を集中させます。...

中医学では、人体を小宇宙と捉えています。 私達は、足の下に大地があり、頭の上に天のある環境で生きています。 その為、中医学では人体の頭は天、脚は大地と捉えています。 大地は重く、どっしりとして万物を支えています。天は軽く、万物を包容しています。...

中国には剣と刀があります。中国では、剣は古来から神聖な武器とされてきました。周の時代には、剣術は、上流階級の人たちの大事な技芸の一つでした。 紀元前三百年ぐらいに書かれたと言われている道家の経典「荘子」に説剣の篇があり、そこには剣術の高度な哲学が書かれています。...

武術の修練で技の威力を上げるには二つ方法がある。一つは力の量を増やすこと。これは筋力を鍛えることで出来る。もう一つは力の質を向上させること。これは身体の使い方を上手にすることで出来る。例えば意拳の場合、站樁で立ちながらひたすら無駄な力を抜いていく。そうする事で浸透力のある質...